その言葉に、思わず顔が緩む。
多分零さんは気づいてたんだ
"花"って名前で呼んだ時の、私の胸の痛みを。
...それにしても
いくら、零さんの事信用してるからって
さすがに彼氏を他の女と2人っきりにさせるなんて。
無神経すぎたよね...
だから零さん、あんなに怒ってたんだ。
もう1度、心の中で『ごめんなさい』と零さんに謝っては寝室から出ると
リビングで一人、花ちゃんが落ち着かない表情でソファに座っていた。
「花ちゃん...!」
「あっ!朝日ちゃん!!大丈夫?」
「あっうん!大丈夫だよ...ごめんね突然泣いたりして...!」
「ううん私は全然大丈夫だけど...もしかして目にゴミでも入ったの!?」
「えぇ!?」
...あれ、もしかして花ちゃん
私が嫉妬して泣いてた事に気づいてないどころか
あの号泣を、ゴミで片付けるとは...
恐るべし花ちゃんの鈍さ。


