【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。








「はぁー!!もう最悪だよー!
あの人達のせいでお弁当食べる時間減っちゃったし〜」


「ほんと迷惑な先輩達だよなー...俺なら呼び出しくらっても飯食ってから行くわ」


「そりゃあ直人は生意気だからできるけど...」


「あぁん!?お前助けてやった俺様に生意気とはなんだよ!!」


「いやだって本当の事じゃん...って、あぁ!!」




突然叫ぶ私に、直人が肩をビクッと震わせる。


「なんだよ急に!!」と騒ぐ直人の口を、慌てて手で塞いで
この場から少し離れた所まで走って、ピタッと止まった。



「ぷはっ...!お前俺の口塞ぎながら走るとか、息できねーじゃねーか!!酸欠で死ぬわ!!」



「しぃー!!ちょっと静かにしてよ直人!」



「はぁー!?」



「ほら...さっき通ろうとした所に...花ちゃんが...」



「花ちゃんって...冴木の事だよな?」



「そう!ほら見て!!告白されてる!!」


「えっ!?まじ!?」


私の指さす方を見て「...マジかよ...」と目を丸くしながら呟く直人。



花ちゃんが告白されてる相手は、どうやら3年生っぽい。



2人っきりって事は、多分呼び出されたんだろうけど...


私の時とは違う呼び出し内容で、正直泣きたくなった。