【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。







手なんか挙げて、バカ正直に「私ですが」なんて
言わなければよかった。



ひぇ〜!!!!怖いよ!!
これって呼び出されて体育館裏で、なにかされるっていうお決まりのパターンなんじゃないの!?



行きたくない...


すっごく行きたくない



けど



ため息を吐いては、弁当箱をハンカチで縛って、嫌々行くことに。



「...おい朝日、お前なんか悪い事したのか?」


男子の輪の中でお弁当を食べていた直人が、いつの間に私の目の前に立っては、眉を下げながら話しかけてきた。



「全然...ただでさえ目立たない様に学校生活過ごしてるのに...
まさか先輩から呼び出しくらう日が来るなんって」


「行かなくていいんじゃねーか?どう考えてもお前一人とか危ないだろ」


「私だって行きたくないよ...」


「じゃあ行くなよ」


「それじゃあもっと怒られちゃうよ...」



見るからに泣きそうな私に
「俺も一緒に...」と言おうとした直人の言葉を
先輩が「早くしなさいよ」と遮った。