【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。








レジで会計を済ませて、買ったゲームを鞄に入れる直人。



ゲーム屋から出て、早速クレープ屋さんへと足を動かせた。




「なあ朝日」


「どうしたの直人?」


「お前好きな奴とかいないのかよ?」


「なに突然!?」



ホントに突然すぎる直人の質問に、おもわずピタリと足を止める。




「...なにその反応...もしかしているのか?」


「いないいない!」


「ほんとに?」


「絶対いないよー!それに恋愛なんかしてる暇すらないもん!!」



首を横に思いっきり振って否定するも
ジィーとこちらを見つめながら私を怪しむ直人に思わず息を呑む。




「...ちっ、ほんとにいねーのかよ。つまんねーの」



「あははっ...いなーい」




ホッと胸をなで下ろす。



本当はいるんだけど
昨日血だらけで助けた人を好きになったなんて言ったら


絶対『そんな危ないヤツやめとけー!!』って、怒鳴られるに決まってる。





なんだかんだで直人心配症だし。

昔からの仲って事もあって、私の両親が亡くなった時も
1番気を遣ってくれたのも直人だったし。