下を見下ろせば全開の窓から見える、大勢の人。
賑わう文化祭が、直人1人の声で一気に上を見上げる人達。
お互い、しゃがんで隠れる。
「...もうほんとそういう勢い任せなとこ、変わんないんだから...」
「うるせぇーよ。
...まあでも...朝日は変わったよな...」
「えっ?」
「前より明るくなったつーか...中学の頃みたいに戻ったつーか」
「えっ!?ほんと?」
「あいつの...おかげかもな、ムカつくけど」と舌打ちしながら言う直人の表情は本当に悔しそうで
でもさっきのシリアスな雰囲気が壊れるように、私達は笑いあっていた。
「はぁー!絶対朝日よりいい女見つけて
俺もさっさと彼女作って見せつけてやりたいぜー」
「あはは、頑張れー」
「...もうちょっと心込めて言えよ!
なんだよその棒読みは」