【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。






「なおと...落ち着いて、ねっ?」


「...っ!
お前はいつもそうやって俺のこと子供扱いしてきたけど、俺は違う!」


「...」


「俺は好きだから、からかいもしたし優しくもした。
それに一緒にいたのだって...正直お前に好意があって一緒にいたんだ...」


「...」


「それでもお前は俺を見てくれないし...でも辛くてもお前と一緒にいれるならって...!
そう思ってたのに見ず知らずの奴にお前を取られてるし...」


「...」


「もう訳わかんねーよ!
お前の事なんか...好きにならなければこんな思い...しなくてすんだのに...」


「...っ!」



言われて初めて傷つく言葉。


"好きにならなければ"なんて言われて
どうしてこんなにも動揺してしまうのか。



こんな時でさえ、直人を零さんと重ねて見て
零さんに言われたら深く傷ついてしまうなんて考えてしまう私は本当に最低な奴だ。




「...直人ごめんね...」


「...」


「ごめんね...」


「...謝ってばっかで...同情でも慰めてはくれねーんだな」