【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。







グイグイと腕を引っ張ってきて
無理矢理膝に座らせようとする金髪男にムカついてくる。



正直今は怖いっていうより怒りの方が優先される。



零さん以外の男に触られるなんて...ほんっと最悪。



もう我慢の限界だと、怒ろうとした時



まるで誰かに引き寄せられるかのように
ガバッと勢いよく離れる私と金髪の男。



驚いて後ろを振り向くと



「ぜっ...零さん!?」


「朝日、なにメイド姿で俺以外の奴を誘惑してるんだ?」


「しっ!してないよ!!この人が勝手に!!...ってあれ?」


指さす方向に、金髪男とその仲間の姿はなかった。




「さっきまで居たのに...?」


「俺と目が合った瞬間、何も言わず逃げていったぞ」


「...」



逃げるの速すぎ!


ていうか、さすが零さん!!


目が合っただけで逃げられるなんて...相当危ないオーラ放ってたんだと思う。