【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。







「おはよう朝日!」


「...はよ直人(なおと)」


「んだよお前〜!相変わらず暗い顔しやがってこのこのっ!!」


「もうっ!やめてよ朝から〜!!ばかー!!」




学校へ着くと、決まって自分の席に着く。

9月だからって関係なしにまだ蝉はうるさい方で。




前の席の男子、大久直人(おおひさ・なおと)は幼稚園から高校生までずっと一緒のいわゆる腐れ縁。




ただでさえ今日は身体が痛いのに
直人が私の髪を乱暴に触ってくるから、身体が動いて余計に痛い。





「なあ朝日」


「どうしたの?」


「今日放課後空いてるか?俺さ今すっげー欲しいゲームあるんだけど〜」


「私ゲームに興味ないし...直人が欲しいなら直人1人で行けばいいじゃん」


「そんな冷たいこと言うなよ〜!お前も一人暮らしで疲れてるだろ?たまには放課後パーッと俺と遊ぼうぜ?」




「なっ?」なんて、首を傾げられたので微妙に頷くと



「やったー!」と教室中に響くくらいうるさい声で直人が騒ぐから恥ずかしかった。