【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。







純情が華と変わって散った時、私は生理的な涙を流した。



あぁ、どうしよう。


この人に溺れちゃいそうだ...


ずっとこの人の腕の中にいたい



そう思いながら瞼を閉じて、彼を感じたまま意識を手放した。



そして次の日、一晩の幸せは終わりを告げるように
彼は隣にはいなかった。




そこら辺に投げ捨てられている服を拾いながら、動く度に身体がズキズキと痛み


"寂しいならその寂しさ、今夜だけ埋めてやろうか?"



彼の言葉を思い出す。






ほんとに一晩埋めるだけの関係で終わっちゃった...



寂しさは埋められたけど、でもなんだか心に穴がポッカリ空いた気分だ。




あぁ私、多分名も知らないあの人に興味を抱いて
それを恋に自ら変えてしまったのかもしれない。





特に切なかったのは、リビングに行っても彼が何も残していなかったこと。



...名前ぐらい聞いておけばよかつた。





お風呂に入っても彼の温もりを消すことなんか出来ず
私は切なさを噛み締めながら学校へと向かった。