【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。














「お...」



...んっ?


「...い!」


...誰かの声が聞こえる...?


零さん...?
そんなわけない...だって零さんはお仕事...



「おい!!」

「はいっ!?」



うっすらと目を開けると
超絶美形のドアップが目の前にあった。




「ぜっ...零さん!?
あれ...?なんで...?お仕事...」


「それはこっちのセリフだ。
4時に帰ってきたらお前が寝てるし、学校はどうした?
いつもより早く終わったのか?」



「あっ...いえ、いつも通り...」



そう、いつも通りなんですけど。



「今日は早退しました...」


「また風邪か?」




そう言いながら、零さんは私のおでこに手を当てる。



「あっ違いますよ!
ちょっと学校っていう気分じゃなかったので...」


「...?珍しいな、お前がサボるなんって。
いつも真面目ちゃんのくせにな」


まるで心が洗われるように、零さんが「ふっ」と笑うだけで嫌な事が全部吹き飛ぶ。



これだけで嫌な事が吹き飛ぶ私も私だけど
やっぱり零さんは最強だと思った。