最後に子供みたいな言葉を吐き捨て
バンッ!!と勢いよく扉を開け、走り出す方向は自分の家。
なにもかも最悪だ。
喧嘩がしたかった訳じゃない
けど
零さんの事あんな風に言われて黙っていられるほど、私は大人じゃない。
ムカつくし気分悪いし悲しくなってくるし
もう、感情がゴチャゴチャで意味がわかんないよ...
「...直人のばかぁ...」
自分の気持ちが素直になっていくほど、零さんの思いが強くなる。
でもそれが少し怖くなってくる。
こんな風に人に怒鳴ってしまうなんて...
親が亡くなって、すべてが空っぽになった私らしくない。
そもそも私は自分がすべてを失って、空っぽになったと勝手に思い込んでただけなのかもしれない...
だってこんなにも
人を好きになってるじゃない...
直人に馬鹿って言う前に
私自身が一番...馬鹿なんだから。


