【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。







最後に子供みたいな言葉を吐き捨て
バンッ!!と勢いよく扉を開け、走り出す方向は自分の家。




なにもかも最悪だ。



喧嘩がしたかった訳じゃない


けど


零さんの事あんな風に言われて黙っていられるほど、私は大人じゃない。



ムカつくし気分悪いし悲しくなってくるし


もう、感情がゴチャゴチャで意味がわかんないよ...




「...直人のばかぁ...」




自分の気持ちが素直になっていくほど、零さんの思いが強くなる。


でもそれが少し怖くなってくる。



こんな風に人に怒鳴ってしまうなんて...
親が亡くなって、すべてが空っぽになった私らしくない。



そもそも私は自分がすべてを失って、空っぽになったと勝手に思い込んでただけなのかもしれない...



だってこんなにも
人を好きになってるじゃない...


直人に馬鹿って言う前に
私自身が一番...馬鹿なんだから。