「俺がお前を...抱くって事だ...」
「...えっ!?」
「泣いてる奴見ると抱きたくなる主義でな」
...ドSなのかな?
言ってる事がめちゃくちゃすぎて、頭が追いつかない。
だけど
「...私初めてなんですけど?」
「出来るだけ優しくしてやるよ」
「...痛いってよく聞きますけど」
「俺は女じゃないから知らねー...けど」
"お前の今まで味わった痛みよりは痛くないんじゃねーの?"
その言葉に操られる様に、私は彼に身を預けた。
紛らわせられるなら、なんでもよかった
痛みよりも何よりも、寂しいのが1番辛い。
辛いから、今日だけは人に甘えていたい。
甘くなっていく2人の声が部屋中に響いて、寂しさと孤独を埋めるように指を絡めた。
初めて人に抱かれて知る体温は、ひどいくらい私を夢中にさせた。
もし他の人だったら、断っていたかもしれない
この人だから受け入れてしまったのかもしれない。


