【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。






「俺がお前を...抱くって事だ...」


「...えっ!?」


「泣いてる奴見ると抱きたくなる主義でな」



...ドSなのかな?



言ってる事がめちゃくちゃすぎて、頭が追いつかない。



だけど



「...私初めてなんですけど?」


「出来るだけ優しくしてやるよ」


「...痛いってよく聞きますけど」


「俺は女じゃないから知らねー...けど」




"お前の今まで味わった痛みよりは痛くないんじゃねーの?"




その言葉に操られる様に、私は彼に身を預けた。



紛らわせられるなら、なんでもよかった


痛みよりも何よりも、寂しいのが1番辛い。



辛いから、今日だけは人に甘えていたい。




甘くなっていく2人の声が部屋中に響いて、寂しさと孤独を埋めるように指を絡めた。




初めて人に抱かれて知る体温は、ひどいくらい私を夢中にさせた。



もし他の人だったら、断っていたかもしれない



この人だから受け入れてしまったのかもしれない。