【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。






「はぁ...はぁ...学校抜け出してきちゃった...」



先生に見つかるのが怖くて
走ってきた直人の家は、学校からそう遠くはない。




「...」



勢い任せで来ちゃったのはいいけど...

いざ来ちゃうと、緊張してインターホン押せないよね。




ドキドキと一人、玄関前で突っ立って
震える指でインターホンを押そうとした時




ガチャっと扉が開く。




「わっ...!」


「あらすみませ...ってあれ!?朝日ちゃん!?」


「あっ!!直人のお母さん!!」



家から出てきたのはスーツをピシッと着こなした直人のお母さんだった。




「朝日ちゃん久しぶりじゃない!
最近全然顔見せないから、おばさん寂しかったのよ〜」


「あっ...色々と忙しかったので...」


「そうなの〜?たまにでいいからちゃんと顔出ししてね!
あっそれはそうと、もしかして直人のお見舞いかしら?」



「あっ、はい!」


「あの子なんかよく分かんないけど、学校行く気分じゃないみたいでねー。
仕方なく休ませてるんだけど、お友達とかお見舞いに来てくれてるし...問題はいじめとかじゃないみたいで...」



「...」



「特に思いつく事もないし...
ねぇ朝日ちゃん、なにか知ってる?」




「...」