次の日
「あぁ...わかった。色々とありがとな。
あぁ...じゃあな」
「...ぜ...ろ...さん?」
「悪い、起こしたか?」
いつも通りの愛しい声で目が覚める。
やっぱり朝は苦手だ
ベッドから体を起こすと、起きたばっかりで頭が痛い。
「...誰と電話してたんですか?」
「あぁ...神崎から連絡がきてな。
それより体調の方は大丈夫か?」
「昨日よりはだいぶ楽です」
「そうか、学校は?」
「今日は行けそうです...
それより神崎さん、なにかあったんですか?」
ベッドから降り、背中をグッと伸ばす。
別に零さんと神崎さんとの話に興味はなかったが、なんとなく聞いてみると、彼はベッドにスマホを軽く投げた。
「...鬼口が捕まったらしい」
「えっ!?」
鬼口って、あの兎恋の!!??