「...すみません」
「...お前謝ってばっかだな」
「...これでも昔は気が強い方だったんですよ?」
「ハッ...ほんとかよ、見えねーな」
両親が亡くなる前までは
悲しみとは無縁の生活で、心に余裕があったせいか気が強い方だった。
女子をいじめてる男子を泣かせたり
痴漢してる人見つけたら捕まえて駅員の人に突き出したり。
そりゃあもういい事ばっかりやってきたようで
その時の私こそ本物の偽善者だった。
無理矢理好かれようと頑張って頑張って
強くいなきゃって自分を偽って
でも大切なものを失って、自分を偽る事さえめんどくさくなった。
それが今の私。
気の弱い私。
でも1人でこの家に住んで一年という長かったような短かった様な月日は
急に月明かりが照らすように私を前へと向かせる。
出来るだけ1人で生きていかなきゃって思ったら
結構全部自分だけでやれた。
1人という忙しさは、無理矢理私を寂しさから解放してくれた。


