耳元で、なにか言葉を囁かれていた事なんか意識のない私は知らない。
そして深く長く眠りについて、数時間後。
体温の熱さで目が覚めた。
「...零?」
「...起きたか。
おかゆ食べるか?」
「...うん、今何時?」
「昼の一時だ。
おかゆ持ってくるから大人しく待ってろよ」
「やだ零から離れたくない、私も行く」
「どうせすぐ来るぞ?」
「やだやだ!風邪治るまで離れたくないー!!」
「分かったから騒ぐな。
おかゆ食べたら薬も飲めよ」
「私薬苦手なの」
「知らねーよ、ちゃんと飲め」
零の手を握り締めて、リビングまで歩く。
風邪のせいでボーッとして、少し歩いただけでも
息切れしちゃうくらい苦しかった。


