【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。








「もったいねーな」


後ろからノロノロとゲームセンターに入ってきた零さんがそう呟く。



「零さん未成年のくせにバカなんじゃないですか!?」



「別に今更だろ...」



「ダメですよー!それにタバコって寿命縮んじゃうんですよ!?
零さんの寿命が縮んじゃったら私...」



「...朝日」





この先のことを考えると、零さんと一緒にいる未来しか想像出来ない私。



零さん以上に好きになれる人なんかいない


この場で断言出来ちゃうほど、私は零さんのことが好きだ。




だからもし零さんに他に好きな人が出来たり...とか
先に死んじゃったらって思うと。怖くて涙が出てきちゃうよ...。





「うわーん!零さんのバカぁ!!」


「...お前ゲームセンターに来てまで泣くなよ。
周りから見たら俺がお前をいじめてるみたいじゃねーか」


無表情でそう言ってるけど
なんだかんだで零さんが私の涙に弱いことを私は知っている。


「...じゃあタバコやめる?」



「...」



「もう!!零さん!!」



「...ちっ。
別にやめてもいいが、1日5回キスな」


「えっ」



「そのうちの1回は朝日、お前からしろよ。
そしたらやめてやる」