『あぁ』と一言だけ言って、躊躇なくすぐ通話を切る零さんがなんだか名残惜しい。
零さんの声...もうちょっとだけ聞いていたかったのに
零さんはそうでもないのかな...?
切なさ混じりにタメ息を吐き足を動かして、コンビニにへと向かった。
そして急いできたコンビニに、目立つ男が1人。
私はその男に駆け寄った。
「ぜっ、零さん!?来るの早くないですか!?」
「たまたま近くに居たからな。
お前こそ走って来た割には遅かったじゃねーか」
「むっ...!なんですかその言い方!
自分だって、電話の時冷たかったくせに...」
「はあ?冷たかった?どこがだ」
「すぐ電話切ったじゃないですか!
私はもっと声聞いていたかったのに...零さんはそうでもなさそうに電話切るから...少しだけ落ち込んだんですから...」
ぷいっ!と拗ねて、零さんから目を逸らすと
バイクにもたれながら吸っていたタバコが零さんの手からポロっと落ちていく。
「...お前この場で抱くぞバカ」
「えぇ!?」
「朝日、お前は無自覚すぎて俺はお前が心配だ。
まさか学校でも他の男にそんな態度...」
ゴゴゴ!となぜか効果音付きで、零さんの周りだけ地面が揺れて目が怖いくらい光って見えるから
「零さん以外ありえませんからっ!!」と少しの照れを加えながら勢いよくツッコむと、すぐに収まる謎の地響き。


