*
「それじゃあ皆ー!気を付けて帰れよー
さようならー」
「先生バイバーイ!!」
「なあなあ今からマック行かねー?」
「いいなそれ!行く行く」
教室の中の、人の集団が一気に散らばって待ちに待った放課後。
部活や友達と遊びに行く人や、真っ直ぐ家に帰る人。
皆それぞれ自分のやる事に足を動かす。
「...うへへ〜零さんにやっと会える!」
誰が聞いてるかも分からないのに、独り言を小さな声で言う私は気持ち悪い。
スマホを指先で操作しては、着信履歴の一番最初にある
『零さん』の文字をタップした。
Prrrr...
Prrrr...
『...朝日終わったか?』
自分で電話しておいて、構えていなかったせいか
零さんの声が耳に近すぎて手が震えると同時に胸がキュンと高鳴った。
「は...はい終わりました!」
『そうか、今から迎えに行くから
学校から少し歩いたところのコンビニで待ってろ。
流石にこの時間に校門じゃ、目立って嫌だろ?』
「...零さんはどこに居ても目立つと思いますが...」
『あ?』
「いえ!あはははは!!それじゃあコンビニまで歩いてるんで、着いたら電話か声かけてくださいね!」


