【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。






からかわれてる事を分かってるから聞こえないフリを貫き通す私に、聞こえるように机を挟んで私の前に立つ男子を見てると正直子供に見えてきて辛い。




別に自分が大人に成長したとか、これっぽっちも思ってないけど
こうも毎日零さんの大人の色気を見てると...なんだか...。




「たまには前みたいに直人の事構ってやれよー」


「そうだぞー!最近俺らに「朝日が構ってくれねー」って泣いて寄ってくるんだから」



「はあ?!言ってねーよそんな事!!」




私たちの関係を見ては、冷やかして遊んでたくせに
今度は直人のフォローに入るとか...男の友情ってよく分からないや。



分からないから、なんだか言われる言葉にムカついてくる。



「...構うもなにも、私と直人はただの幼なじみだし...」



「ほっ?」


「えっ?」



「だから...そんな風に言われても、なんって返していいか分かんないもん私...」