「たまたま零さんが兎恋の倉庫を探し回ってるのを耳にして
俺のダチで元兎恋の奴がいたから、そいつに倉庫の居場所聞いて零さんに教えたんだ」
「...」
「居場所だけ伝えて終わるはずだったんだけど。
零さんが『悪いが手貸してくれないか?』って、あの憧れの零さんに頼まれて...俺は大興奮したぜ!
もちろん俺と俺の仲間達、そして零さんに憧れてる奴らほとんどが零さんと一緒に兎恋の倉庫へ殴り込みさ!!」
「...殴り込みって...」
マッサーの言い方は悪いけど、目をキラキラ輝かせてるマッサーは本当に零さんに憧れてるみたいで...
なんだか私まで嬉しくなる。
「...それにしても...兎恋に捕まってる奴がまさか朝日だったとはな〜」
「...私の不注意で捕まっちゃって...」
「お前相当心配されてたぞ?
零さんがあそこまで焦ってる姿初めて見たぜ」
「えっ?」
「お前相当愛され...」
「おい、お前ら2人。
話してる暇があるなら足動かせ。行くぞ」
マッサーの言葉を零さんが遮って、「あっ、はい!」と零さんの頼もしい背中についていく。
ふと、後ろを見る。
悔しそうにこちらを見つめている兎恋の総長さんと鬼口。
零さんの拳が効いたのか、2人は立つことさえ出来なくなっていた。
そんな姿を少しだけ可哀想な目で見て、倉庫から出ると
「うわあ!!!!」
思わず声が出ちゃうくらい、外は地獄絵図。
兎恋の特攻服を着た人達が、何人も倒れていた。


