【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。








直人のツッコミを無視して、零さんが倒れている総長さんに背を向ける。



私と直人も扉に向かおうと足を動かせた時、鬼口がうずくまりながら大笑いし始めた。




「ふっ...ふっははは!ばーか!!
お前ら、この場にいるのが俺と総長2人だけだと思ってねーか!?
残念ながら、俺ら以外は外で待機してもらっている。
だからそう簡単には逃げれねーんだよ!!ははっ!!」




最後の足掻きかなんなのか。


鬼口の頭のおかしい笑い方に頭が真っ白になる。




もっと他に敵がいるって...


人数が多いと、さすがに零さん1人が強くても人数には敵わないんじゃっ...!


1人で、いや、直人も一緒に焦り始める中



そういえば...外に兎恋の仲間が大勢いるって事は、零さんはどうやって倉庫の中に入ってきたの?


だって外に大勢いるなら絶対見つかるはずなのに...。



頭の上にクエスチョンマークを浮かばせていると。

零さんがポケットからタバコを取り出して、ライターで火をつけ始めた。


そして、そのタバコを付ける音が合図だったかのように



ーーーーギィィィ




倉庫のドアが開く。