ピリッと変わる総長さんの雰囲気に呑み込まれてはいけない。
ドックン...
ドックン...!!
心臓の音がいつもよりうるさいけど、そんなの気にしてなんかいられない。
ごめんね直人...巻き込んじゃって。
でも私は零さんに関わらなきゃよかったなんて、一度も思ったりなんかしない。
逆に零さんを好きになって、自分は見る目あるなって思わせられるくらい。
こんな大きな力があっても、汚いやり方しか出来ない様な奴ら見てると
ほんっと零さんってかっこいい。
「...あんた達なんか...」
「あ?」
「あんた達なんか...零さんにやられちゃえばいいのよ!!」
「...テメェ!!誰に向かってモノ言ってんだクソガキ!!」
ついにキレた総長さんが私の方へと拳を向ける。
...族の一番偉い人に喧嘩売るなんて...私、頭おかしいと思う。
けど
私は間違ったことは言ってない。
言ってるのはコイツらの方なんだから。
後で零さんが仕返ししてくれますように...なんて考えちゃう私も相当性格悪いと思うけど。


