【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。







「ぐっ...!」


「なっ直人!!」



酷いくらい痛々しい音が響いて恐怖心が増す。



直人が顔を歪めても鬼口は蹴ることをやめようとはしない。



ーーーーーガッ!!


ーーーーーガッ!!






「ちょっ...やめてよ!!このままじゃ直人死んじゃう!!」



「うるせぇ!!俺らの総長に舐めた口きく奴が悪いんだよ!!」




...なにそれ



あんた達が勝手に拉致って連れてきたくせに、なんでこんな酷いことされなきゃいけないの...?



それに直人は本当に何も関係ないんだから...!




「これ以上直人を傷つけないで...!
直人は本当に何も知らないからっ...」



兎恋の存在だって零さんの事だって知らないのに。
こんな状況、直人が理解出来るわけがない。



急にこんな場所連れてこられた直人が一番怖いはずなのに...




「...ぜぇ...ぐっ...朝日に...はぁ...手出したら...殺す...!」




私のせいでこんな所連れて来られて酷いことされてるのに、どこまでも私を守ろうとする直人に涙が出てくる。