【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。








ククッと喉仏を動かせながら笑う兎恋の総長さんが、私の手足を縛って顎を掴んでくる。



...やっぱり零さんじゃない男に触られると鳥肌がたってくる。



ごめんなさい零さん...


せっかく守ってくれてたのに、私が勝手に外出たせいで兎恋に捕まってしまって...。




「俺の女になるなら、零に拳を振るわないでやるよ」


「...」


「まあでも、零の力が一番欲しいから、零を兎恋に入れることだけはやめねーけどな?」


「...」



零さんの事が好きだから、あんまり迷惑かけたくなかったのに...

ただ零さんに守られてることが嬉しかった...。



そんな私の甘い気持ちがこういう状況を作ってしまったんだ。




だから...だからせめて


零さんの日常だけは私が守る...!!



「...零さんは絶対兎恋なんかに入らないからっ...」


「あん?」


「私に暴力振るいたけれ振るえば?
零さんが私を助けにくるとは限らないし、零さんとはただ一緒にいただけの関係だから、私をここに連れてきたとしても意味なかったかもしれないよ?」



「...」



「テメェークソ女!!頭になんて口聞いてやがる!!」