ククッと喉仏を動かせながら笑う兎恋の総長さんが、私の手足を縛って顎を掴んでくる。
...やっぱり零さんじゃない男に触られると鳥肌がたってくる。
ごめんなさい零さん...
せっかく守ってくれてたのに、私が勝手に外出たせいで兎恋に捕まってしまって...。
「俺の女になるなら、零に拳を振るわないでやるよ」
「...」
「まあでも、零の力が一番欲しいから、零を兎恋に入れることだけはやめねーけどな?」
「...」
零さんの事が好きだから、あんまり迷惑かけたくなかったのに...
ただ零さんに守られてることが嬉しかった...。
そんな私の甘い気持ちがこういう状況を作ってしまったんだ。
だから...だからせめて
零さんの日常だけは私が守る...!!
「...零さんは絶対兎恋なんかに入らないからっ...」
「あん?」
「私に暴力振るいたけれ振るえば?
零さんが私を助けにくるとは限らないし、零さんとはただ一緒にいただけの関係だから、私をここに連れてきたとしても意味なかったかもしれないよ?」
「...」
「テメェークソ女!!頭になんて口聞いてやがる!!」


