「それじゃあ行くぞ」
兎恋の総長さんが私の後ろに立ち、軽く背中を押して歩かせる。
「頭!別に頭自らコイツの相手しなくても、トイレくらい俺が連れていきますよ?」
「いや、零の事詳しく聞きたいし俺が行く。
もし零がその間に来たら知らせてくれ」
「分かりました...」
この男、相当鬼口の事信頼してるのが目に見える。
一旦止まった足をまた歩かせ、ドアのある方に向かうと。
「あさ...朝日!!!!」
「!?」
後ろから聞こえてくる直人の声。
「おっクソガキ起きやがったか」
「テメェーら!!朝日をどこ連れていこうとしてんだ!!」
歯を食いしばりながら、直人が鬼口を睨む。
直人が意識を取り戻してホッとするのが普通なのに
最悪なタイミングで直人が目覚めてしまった事に頭を抱えたくなった。


