ほんっと憎まれ口だけは達者なんだから!
直人を引っ張って歩いてきた場所は公園。
九月の夕方は、もう日が沈んでいた。
ブランコに二人で座ってる事にどこか懐かしさを感じる、まるで子供の頃に戻ったみたいだ。
「はあー...疲れた」
「...なあ朝日」
「なに...?」
「やっぱお前なにか隠してるだろ?」
「...」
「だってお前...小さい頃から嘘つく時必ず焦る癖あるもんな〜」
ぐっ...バレてる。
さすが幼なじみ、長い間一緒にいる分なんでもお見通しってわけですか。
でも...
「私にだって...伯父さんや直人に言えないことだってあるよ...」
「...やっぱ隠してることあるんじゃねーか!」
「簡単に言える事じゃないもん!大体直人は私のことに首突っ込みすぎだよ!!
もうちょっと距離取ってもいいんじゃないの!?」