また、手を繋いでエレベーターに乗った。


部屋につくと適当に俺が調理し、二人で食事を済ませ俺から風呂に入る。その間に華乃は後片付けをしていた。

華乃も風呂から上がり、夜も遅いので寝る雰囲気に。


今日は全然飲めなかったしストレスなんて減るどころか増えたくらいだ。この状態でソファーで寝ろって言われたら、女相手に本気でキレそうだ。


「…何もしないって約束するならベッドで寝てもいいよ」


……なんだよ、わかってんじゃねぇか。


「しねぇよ。からかうのも飽きたし」

「約束だからね」


二人でベッドに横になる。華乃は俺と異様な距離をとっていた。


「端で寝るのが好きなのか?俺、嫌がる女を襲うほど女に困ってないんですけど」

「昨日のキスはなんだったのよ。わたし嫌がってたのにしたでしょ」

「あんなのふざけただけだってわかってるだろ?もう二度としねぇよ」

「どうだか」


つーか、あんな男にはまってた女なんて相手にしたくねぇよ。


…だけど、この女は惨めで可哀相すぎる。


「それとも逆に襲って欲しいとか?」

「あほか。もういい、寝るわ。おやすみ」

「…抱きしめてあげようか」


今日だけはどんな憎まれ口を叩かれようと優しくしてやるよ。