如月先輩がかっこよすぎて同居なんてムリです!

「で、でもっ!如月先輩のご両親はどこにいらっしゃるんですかっ?!」



「あんたと同じ」



「?」


おなじ…???



「ーーーだから…」



私と同じで、家が学校から遠かった先輩は、一年生になる前の春休みからこのマンションに一人暮らしをしていて、
このマンションは元々 先輩のご両親が結婚する直前まで住んでいたのを賃貸として売りに出していたそう。
丁度いいからそこに先輩が住んでる…


…って先輩が教えてくれた…

けど!!

じゃあ…2人っきりってこと…




「別に意識しなくても、俺なにもしないから安心していいよ」


「!?」




こ、心読まれた…
恥ずかしすぎる…。





「あと、この家にあるものは大体なんでも使っていいから。あと分かんないことあったら聞いて」


「は、はいっ!ほんとお世話になります…」




ほんと、申し訳ない…
いくら親が仲よかったからって、私たち自身は会ったこともないのに…




「矢野さんの荷物、あの部屋にあるから」


「あっ、はい!」






………うー、なにかお礼に出来ないかなぁ…