大阪感情線

えっ?
マズい!会社に間に合わない。

さっきまでクチャクチャと頭をなぜていたのも忘れて、勢いよく立ち上がると、当たり前のことながら内山の頭は私に蹴飛ばされた。

「イッター!」
家中に内山の叫び声が響いた。とはいえ…二人揃って遅刻なんて何を言われるか分からない。私は完全に焦っていた。