大阪感情線

上着こそ脱いでいるものの、お互い昨日仕事に行ったままの格好で寝てしまったらしい。

膝に乗った内山の首には、少し緩んだネクタイがついたままで、ちょうど寝返りをうとうとした彼の体に巻き付きつきそうになり、とっさに解いてやった。

「まったく…首締まったらどうするつもりよ?」