『理一くん、もういいよ。ありがとう。梗くん、耳塞いじゃってごめんね。』

いつのまにか起きてた梗くん。

きわどい話のときだけ、梗くんの耳を理一くんが塞いでくれてたんだよね。

ちっちゃな子に聞かせる内容でもないしね。

「ううん。あれ?お兄ちゃん達、お顔変だよ?どうしたの?」

無邪気な梗くんに、さらにひきつる昴以外の二人。

『さて、夕御飯の準備手伝ってこよ~。』

そんなみんなを置いて、私は理一くんの部屋を一人でていった。

その後。

かなり焦っているあーくんと炎が、しばらく落ち着かなかったことなんて、知りもしなかった。