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『―…せんぱーい!!…ちょっと長川先輩!』

部員たちが休憩に入って、私はドリンクを作りかえていると1年の中島くんが私に声をかけた。

「ごめん!もしかしてずっと呼んでた?」

『先輩…、呼んでたって程度じゃないっすよ。俺、ずっと叫んでましたけど(笑)』


私が呑気に大笑いしていると中島くんは本題を話し始めた。

『先輩、桜井って知ってますよね!?』

「桜井…、あ!見学に何度か来てて話したことあるよ!」


『俺、アイツと同じクラスなんですけど、今ずっとアイツをサッカー部に誘ってるんすよ。』


「やっぱり桜井くんてサッカーしてたんだ!」


『先輩知らないでしょ?アイツ、俺の地元では結構有名な選手だったんすよ!ずば抜けて上手いってわけじゃなかったんですけどね。俺は桜井とサッカー出来るの楽しみだったんで、サッカー部に入らなくて悔しいんです。』

「そうなんだ…。」


ていうことは、桜井くんは入部を断ってんのかな…?