「何笑ってんだよ、気持ち悪い。」
「なんでもないよ~。」
「意味分かんねぇ。」
歩きながら、そんな短い会話をした。
この時間が少しでも長く続けばいいなと思った。
けれど、こういう時間こそ短く感じるもの。
あっという間に分かれ道になってしまった。
「じゃあ、俺こっちだから。」
「うん、じゃあ、また学校でねっ。」
「……おう。」
そして私と春優君は違う道を歩いて行く。
歩きながら上を見上げると、空は晴れていて春の風がふわりと吹いた。
家に帰るとすぐにリビングのドアを開けたると、お母さんとお父さんが向き合ってテーブルの椅子に座っていた。


