「お前、何言ってんの?」
「あっ、ごめん…迷惑だったかな…?」
「……はぁ、ったく、早く来い。遅いと置いてくぞ。」
「あっ…待って!」
私は春優君の後を追い掛けて教室を出た。
校門を出て帰り道を歩いていく。
それにしても春優君、歩くの早いっ…!
私は春優君に追い付こうと必死に早歩きする。
そんな私はすぐに止まれる訳もなく、突然立ち止まった春優君の背中に突撃してしまった。
「わっ、ぷっ!」
「あ、悪い。」
「ううん、私こそごめん…!」
私が追いついた春優君の隣に行くと、春優君は何も言わずに再び歩き出す。
ん、あれ?さっきよりも早歩きしないで済む?なんでだろう?あ、そっか!春優君が歩幅合わせてくれてるんだ。
さっき立ち止まったのは、きっと私を待ってくれたから。なんだかんだ言って優しい。
そう思ったら、なんだか凄く嬉しくなってしまう。思わず緩んだ口元に手を当てる。


