「誘ったお前が俺より遅いってどーゆーこと。」
「あはは♪気にしない、気にしなーい!」
「あ、もしかして香奈子が春優君呼んだの!?」
確かに引越しの事は伝えてあったけど、来るとは言ってなかったもん。
「ふふーん、あったり〜♪」
そう言ってから香奈子は私に耳打ちした。
「気を利かせてあげたんだよ〜♪」
その言葉にドキンと鼓動が跳ねあがり、顔が熱くなる。
「ん?顔赤いけど大丈夫か?」
「へ!?あ、うんっ…大丈夫…!」
「でも、未春から春優君と付き合ってるって聞いた時はびっくりしたよ〜!」
そう、実は家族が仲直り出来てから、次の登校日に香奈子からの一方的な質問攻めに答えつつ、春優君と付き合う事になったと話したのだ。
そのあと登校して来た春優君に、香奈子が興奮気味で問い詰めたものだから、クラスのみならず、学年中に知れ渡ってしまったのだった。


