「春優君!?なんでここに!?」
「よっ。引越しの手伝いに来てやった。つか、ちっさいのにそんなの持つなよ、危なっかしい。」
「ちっさい言わないでよっ!もう…」
「あーごめんごめん。でかいのは俺が持つから、お前はちっさいのにしろ。」
春優君は私が両手で必死に運んでいた箱を片手で抱えて、反対の手で私の頭を撫でた。
春優君はずるい…。こんな事、普通にやるんだから。私がドキドキしっ放しだって、きっと気付いてないんだ。
春優君に背が低くて妹みたいって、ついこの前言われたし。私はこれでも立派な高校一年生。春優君と同い年なのに。
そんな事を考え込んでいると肩を叩かれた。
「わっ!な、なに!?」
後ろを振り向くと私服の香奈子がいた。
「もう、何ぼーっとしてるのよ。てか、春優君先に来てたんだ!」


