今日は、何日だ……?



目が覚めて意識がはっきりしている俺を見て、親父が「おはよう」って言った。



「おはよう」


たった一言言葉を返しただけなのに、親父の目には涙が溜まった。



「気分はどうだ? 痛くないか? 先生呼んでこようか?」


「ううん、大丈夫だよ」


「そうか……お腹すいてないか?」


「うん。少しすいてる」


「そうかぁ! 今朝買ってきたプリンがあるぞ」



今まで見たことのない速さで親父が冷蔵庫からプリンを出しに行った。


久しぶりに見た親父の笑顔で、俺の胸が熱くなった。