俺は、俺は……。



喉に熱いものを感じながら、震えた声で質問した。


「俺は理学療法士としてやっていけるんでしょうか」




その場にいた親父と、緒方科長と中嶋先生も霧島先生の返答に目を向けた。



「今の段階ではなんとも言えません。
望みはある……けれど、難しいと考えた方が良いと思います」




愕然とした。

高い空から地面に叩きつけられたように。


地獄って本当にあるんだな。

それも、こんなに近くにあったんだ……。




俺はそれ以上何も言えず、

そんな俺を見て、霧島先生は「何かあったら呼んで下さい」と病室を出て行った。


そして、親父と緒方科長たちも病室を後にし、



一人になった俺は泣いた。



布団を頭まで覆って、声を押し殺して泣き続けた。