どんどん どんどん近くなって…… あれ? これってやばくないか……!? このまま愛実が突っ込んできたら、 俺、受けきれないよ――!! 俺の予感は的中。 勢いよく俺に抱きついた愛実は、俺を下敷きにそのまま倒れ込んだ。 「うわっ!!」 「きゃあ!!」 俺の後ろにベンチがあったのが不幸中の幸い。 俺達は、感動的な再会とは言い難い 痛い再会をしてしまった。 またこれかよ……。 俺達ってほんとムードとかっていうやつに見放されてる。