友達でも恋人でもない、 ただのクラスメイトだった愛実。 授業で先生が勝手に俺と愛実をペアにして、 俺達は強制的に一緒に話したり居残りする仲になった。 それから俺は、愛実が パソコンが超がつくほど苦手なことや、 左利きのこと、 誤字脱字が多いこと、 短気なことを少しずつ知っていった。 俺は愛実に女としての魅力を感じたことはなかったのに、 なぜか愛実と一緒にいると楽しくて、 ずっと一緒にいたいと思うようになっていった。 そしてあの日、 超えてはいけない大きな一線を俺は超えてしまった。