その日の昼食は、食欲がなくて手がつけられなかった。 怖いんだ。 これからの自分の人生が。 それ以上に、体だけでなく心まで変わってしまっている自分が。 俺、どうなっちまうんだろう……。 何もない天井を見上げて、溜め息にもならない息を吐くと、 病室のドアをノックする音が聞こえた。 「はい」 返事をすると、すぐにドアは開かれ緒方科長が入ってきた。