美月side

「「「きゃ〜!美月く〜ん!」」」

朝から道を歩くだけで聞こえてくる黄色い声

女は好きじゃない、だけどこの容姿のせいで寄ってくる

だから来る者拒まず去る者追わず。

それが俺のモットーだった

すこしニコッと笑顔を向けるだけで女は落ちる

毎日毎日女に囲まれていて楽しくないわけでもない

だけど、なにか足りなかった

そんなことをぼーっと考えていると一人の女のコにぶつかった

それが桜ちゃんだった