唇が離れて、翼と視線がぶつかる。

頬が少し赤くなっているように見えるけど、多分あたしの方が負けてない。


「……こんなので足りるの?」

「全然」

「ん……っ」


再び重なる唇に、握られた手をぎゅっと握り返す。


雪が降るほどに寒いこの場所なのに。

なんだか全身が熱い。


だからね、ほら。

クリスマスは、いつもより特別。