無糖バニラ【番外編】

付けてもらったばかりのネックレスをつまんで、星を見て笑う。

すると、翼はあたしの手を握って話し出した。


「本当は、ここ何日かずっと後悔してたんだ。せっかくのクリスマスなのに、どこにも連れてってやれなくて。お前も、一応女子なのに」


今、余計なひとことを聞いた気が。

一応とか言った?


「女子にとっては、クリスマスは特別なんだと思ってたから」


そっか。やっと気づいた。

翼が最近暗い顔をしていたのは……。

そんなことを気にしてたんだ。