無糖バニラ【番外編】

自分の手の中にあるものが信じられなくて、しばらく見入ってしまった。

これを、翼が?

指でチェーンをつまんで、目の前に掲げてみる。

今、あたしたちが見ているイルミネーションみたいな、輝く星がそこにあった。


「……可愛い。本当に、あたしに?」

「クリスマスプレゼント」

「えー!なんで!?今サンタ帽子だから!?」

「お前、バカすぎじゃね」

「いたっ」


呆れた顔で、デコピンをされた。

それと同時に、これが夢じゃないことを知る。