その意味にも気づかずに、あたしは喋り出す。
「昔はね、クリスマスの時期になると、翼は夜まであたしの家にいたでしょ?翼のパパとママが仕事終わるまで、ずっと。一緒にツリー飾り付けてたり、ゲームしたりしたんだよね」
「小学生の頃はな」
「楽しかったね!」
「……まぁな」
今、女性客がいなくてよかった。
こんな笑顔は、ひとりじめにしたい。
「中学生になってからは、翼がお店を手伝うようになったから、あたしも一緒にケーキ売ってさ。今もだけど。やっぱり夜までずっと一緒なの」
街がキラキラ輝いて見える。
クリスマス。
「クリスマスは毎年、1年でいちばん長く翼と一緒にいられる日なんだよ。だから、特別。大好き」
「昔はね、クリスマスの時期になると、翼は夜まであたしの家にいたでしょ?翼のパパとママが仕事終わるまで、ずっと。一緒にツリー飾り付けてたり、ゲームしたりしたんだよね」
「小学生の頃はな」
「楽しかったね!」
「……まぁな」
今、女性客がいなくてよかった。
こんな笑顔は、ひとりじめにしたい。
「中学生になってからは、翼がお店を手伝うようになったから、あたしも一緒にケーキ売ってさ。今もだけど。やっぱり夜までずっと一緒なの」
街がキラキラ輝いて見える。
クリスマス。
「クリスマスは毎年、1年でいちばん長く翼と一緒にいられる日なんだよ。だから、特別。大好き」



