愛を込めて極北

***


 「美花ちゃん。楠木さんのこと、どう思う?」


 「えっ、どう思うってどういう意味ですか」


 「もちろん、好きとか好意を持ってるとかそういう意味」


 「いきなりそんなこと言われましても……」


 その次の週、いつも通りの響さんとの二人体制。


 事務所でのお手伝いを終えて帰り道、響さんを助手席に乗せて最寄駅まで送っていた際。


 突然そんなことを尋ねられた。


 「話を聞いていて面白いとは思いますが……。だからこうしてお手伝いをしているわけで」


 「確かに。嫌だったら毎週のようにお手伝いに来ないよね」


 響さんは苦笑。


 「最近二人がすっかり仲良くなっちゃったのを見て、さらにその上の段階はどうかなって思ったんだけどね」


 「仲いいでしょうか?」


 「うん。同業者以外とフレンドリーに喋りまくってる姿、あまり見たことないしね。ていうかあの人の世界はオタク過ぎて、ついて来られる女の子は極めて珍しいってのもあるけど」