どこかに地図は用意されていないかな。
会場内をざっと見回した時だった。
「何かご質問等ございますか」
急に男性の声がして振り向くと。
類稀なるイケメンが私のそばに立っていた。
笑顔で私に問いかける。
関係者?
スタッフ?
「あの……、これらの写真はどの辺りで撮影されたのですか? 地図などはないでしょうか」
「今回展示してあるものは全て、カナダ極北のキングウィリアム島で撮影したものなんです。地図はちょうどこちらに用意してあります」
数メートル左側に、大きな地図が貼られていた。
外国の地図のようで全て英語だったけど、King William Islandの文字はすぐに見て取れた。
北緯66度33分くらいの北極圏を示す線と、北緯70度線のほぼ真ん中で。
北米大陸の北側、カナダ極北に無数に存在する島々の一つがキングウィリアム島という島だった。
「……」
まずい、沈黙。
もしかしてこの容姿端麗な男性、極北写真家「楠木暁」ご本人?
会場内をざっと見回した時だった。
「何かご質問等ございますか」
急に男性の声がして振り向くと。
類稀なるイケメンが私のそばに立っていた。
笑顔で私に問いかける。
関係者?
スタッフ?
「あの……、これらの写真はどの辺りで撮影されたのですか? 地図などはないでしょうか」
「今回展示してあるものは全て、カナダ極北のキングウィリアム島で撮影したものなんです。地図はちょうどこちらに用意してあります」
数メートル左側に、大きな地図が貼られていた。
外国の地図のようで全て英語だったけど、King William Islandの文字はすぐに見て取れた。
北緯66度33分くらいの北極圏を示す線と、北緯70度線のほぼ真ん中で。
北米大陸の北側、カナダ極北に無数に存在する島々の一つがキングウィリアム島という島だった。
「……」
まずい、沈黙。
もしかしてこの容姿端麗な男性、極北写真家「楠木暁」ご本人?



