愛を込めて極北

***


 「いつの日かまた極北に出向いて、今度こそフランクリンの墓を見つけ出そうと思う。その時は一緒に極北の地を歩きたいと……思う」


 百合さんが帰宅した後、楠木は私にそんなことを告げてきたけれど。


 「……考えておきます」


 しかしながら今の私には、そう答えるのが精一杯だった。